いつかは見ると思ってましたが、いざ見ると一瞬何が何だかわからなくなりますね。まずはチャート。
(出所:http://n225cme.com/jgb.html)
JGB先物の5分足です。それまでのローソク足が無意味なほどぶっ飛んでるのがよくわかりますね。
(出所:http://n225cme.com/jgb.html)
日足はこんなこんな感じです。どことなくビームサーベルに見えます。
タイミングとしては、日銀金融政策決定会合で10兆円の基金増額が発表されたちょっと、後でした。追加緩和策を出してきたのはちょっとしたサプライズではありましたが、これ単品では先物を70銭とか吹っ飛ばすような破壊力のシロモノではないです。
BOJ発表直後からじりじりと買われ、おうおうまだ買うかね、と思ったところで一瞬で値がすっ飛んでいきました。板はボロボロスッカスカ。付いた高値は143.37。前日比+1円ということで久々のサーキットブレーカーかと思いましたが、きっちり1円高を付けてストンと下げたので、今回はなし。後から歩み値を見たら10銭とか普通に値飛びしてました。
Tdex+炸裂であります。
こんな値動きでまず疑うのは誤発注ですが、その可能性は薄いのではないかと思いました。というのは、Tdex+システム導入当初から話題になっていたことですが、成行でドカーンと注文入れても制限値幅(20銭でしたっけ?)に達すると、未出来が自動的にキャンセルされるという謎システムだからです(株のシステムがベースですので、流動性薄い銘柄へのインパクトを抑えるための配慮と推察)。
ここからは推測の域を出ませんが、日銀の発表を受けて中期あたりからゴリゴリ買われて、先物を売ってた人達が踏みにいって、ついでにオプションやってる人達が踏みにいって、上の方に冷やかしで入れてた売り指値が付いて更にストップロスに引っかかって、という感じで連鎖したんではないかと思います。コールオプションの値段も跳ね上がってました。
わざわざご丁寧に(?)東証から債券先物が急騰場面、東証「誤発注ではないと判断」なんてコメントもでてますねぇ。
強烈な体験でした。あの急騰を叩きにいったとしても、約定する値段はいくらだったんだ、と。正直、人間がついていけるスピードではない。ついでに言うと、現物のはわりとマイペースに気配が強くなっただけでしたw 先物が明らかに異常値でしたから、様子を見てたってのもあるかもしれないですけどね。スピード感があまりにも違うことを実感します。
想定していたこととはいえ、実際に見ちゃうとなかなかのものがありますね。これで先物の流動性落ちちゃったら、去年のTdex+導入前の杞憂が現実のものに…。
0 件のコメント:
コメントを投稿